最終更新: 2021年11月26日
木々の葉は色づいてきたものの、今年はなんだかまだまだ暖かいですね。
ウララカな陽気の11月13日、ポレポレ俳句部を行いました。
今回は初参加の方も来られて、鑑賞の視点も増え、新しい風が入ってきた感じでした。
水上に暮らす鳥の総称。もっとも多く観察できるのが冬である。鴨、雁、白鳥、都鳥、鳰(かいつぶり)、鴛鴦(おしどり)など、家鴨(あひる)も含まれる。
引用:きごさい歳時記
みんなで句を鑑賞している中で、時々「こういう表現にしたらどうだろう」などとアイデアを出し合う場面になることがあります。
例えば、表現したかった景や心情が見えにくかったり、伝えたかった印象が異なって見える時。
助詞や語順、切れ字や表記の仕方など、少し変えるだけで句が見違えるようになることもしばしば。
技巧的な修正ではなく「作者が本当に詠みたかったもの」をいちばん表現できる形になるように、それぞれ意見を交わしたりします。
もちろん句は作者のもの。初めにアイデアを頂いた時は「自分から出たわけではない言葉」に多少抵抗を感じましたが、最終的に自分で(アイデアを採用するもしないも)選び取ることで、自分の句として取り込めるようになりました。
そして時に、ひと文字の差し替えだけで物語性が深まったり、鮮やかなアイデアに感動することもあります。
いまや個人的にはこれが結構好きで、みんなで知恵を集め、より良い形を探ることを楽しんでいます。そして、すばらしい案はありがたく頂戴して、詠みたかった本意がより深く表現できるようになる喜びとありがたさを感じます。なんて、いやいや、甘えすぎないように気をつけないと…。
題詠:「水鳥」
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ぐずぐずと藻屑に溶くる浮寝鳥(のん)
水鳥やあなたはどこにとびたちますか?(小4)
水鳥は飲まれしか嵐去りしも(落蕾)
降りそむる雨や水鳥隠れをる(紙の舟)
戦友は皆水鳥となりにけり(松竹梅)
水鳥や夢路を渡りたる罪過(薬夏)