7月11日、ポレポレ俳句部を行いました。
ネフネの部活「ポレポレ俳句部」は、俳人の松本薬夏さんをお迎えして、全くの初心者から俳句を楽しめる会として2019年6月に発足しました。気づけばもう1年になります。
毎月第2土曜日にネフネに集まっていましたが、このご時世なので、ここ数ヶ月はオンラインでの開催となっています。
前回に引き続き自由律俳句の方もご参加いただき、今回お久しぶりの方も結構いらっしゃって、多くの句が並びました。おかげで鑑賞の楽しさや有用性を感じることができました。
今回のお題
お題は「金魚」または「熱帯魚」でした。
とても馴染みのあるモチーフです。古くからさまざまな場面や日常にも登場しますが、それだけに、各々の繋がるイメージの幅が広くなり、興味深かったです。
今回は鑑賞の場面で、素晴らしい解釈や感想が聞かれて、関心しっぱなしでした。
俳句はひとりでも作れますが、鑑賞はひとりだと物足りない。 多くの人にみてもらえば、アドバイスを受けてより良くすることもできるし、自分の思惑を越えた解釈に震えたりすることもあります。
だからみな句会をやりたがるのだと。
同じ句でも、人により受け取る印象が大きく異なることもあります。みんなで解釈を伝え合ううち、「鑑賞者が『光属性』か『闇属性』か」という要素も読み方に影響するね、という話になって、ちょっとだけ闇トーク(?)で盛り上がったりしたのでした。
よく思うことですが、俳句に限らず、内面と向き合わざるを得ない表現手段というものは、どこかしら「闇属性」を持つタイプの人間にはハマる要素があると感じています。
ときにそれが自分自身の救いになったり。少しずつ変化を起こす手段になったり。
俳句部を薬夏さんと立ち上げた時も、少しそんな話をしたことを思い出しました。 こうやって時々集まって句を楽しみながら、学び、各々の感性と表現を研ぎ澄ましていけたらいいな、と思います。
今月の作品
お題「金魚」「熱帯魚」
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生返事する優しさや熱帯魚(松竹梅)
あの時の喪服を纏う黒出目金(のん)
盆おどり恋人達を待つ金魚(ぎーむー)
金魚売こどもかけより水の音(藤風)
割れた金魚鉢に膝折り
手のひらに熱帯魚
金魚の腐臭密室に満ち(霧鳴)
繃帯をほどきし夜の金魚かな(薬夏)
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「当季雑詠」
号外やアマビエのゐる海の家(紙の舟)
次回のお題
「夏の果(なつのはて)」 傍題(子季語)も可です。「夏果つ」「夏逝く」など。 他の季語がいい場合も「晩夏」をテーマでお願いします。
次回の俳句部は、8月8日(土)13:30~15:30開催です。 そろそろネフネで開催したいところですが、状況によりまたオンライン開催となるかもしれません。Twitterやfacebookなどでご確認ください。
ポレポレ俳句部はどなたでも参加できます。 俳句初心者歓迎です!
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