8月ポレポレ俳句部 作品発表 「夏の果」



9月に入り、やっと朝晩が涼しくなりましたが、今年の猛暑はずいぶん長く感じられたように思います。


8月のポレポレ俳句部が行われた日は立秋に入ってすぐでしたが、教えていただいた「立秋涼風至(りっしゅうすずかぜいたる)」とは名ばかりの、猛る暑さでした。




8月のお題



今回のお題は「夏の果(なつのはて)」です。



永遠に続くように思った夏にもちゃんと終わりがあって、ああ暑い暑いもういやだと言いながらも、いよいよ終わるとなると淋しくなるもので。

果てゆく夏の情景に、いろいろな思いを重ねてしまいます。

あと、個人的に「夏の果」という季語は文字の姿も含めてかっこいいなと思います(笑)




今回の学び



鑑賞しながら、切れ字の使い方や、「色」の効果、「余情を残す」ことなどを学びました。


また、「景が見える」ことの重要性も痛感しました。


初心者の私はよく、思い描いた情景が、短い17文字の中で伝えられないことがあります。 作っている時は「伝わると思った」のですが、鑑賞してもらうと全く違う意味でとられてしまうこともしばしば。 少ない文字数に翻弄されてしまうのですが、「景」が見える、読み手に伝わる、ということは基本的なことのようでなかなか難しいです。


そして、句を鑑賞していくうち、「反骨精神」の話になりました。


アメリカのドラマに登場するスクールカーストのことや、マイノリティとマジョリティのそれぞれの視点などの話から、そこから生まれる反骨精神的な感情のことなどについて話しました。 たとえば厭世的であったりというのは負の感情のようでいて、同時に強さも感じるもので、「愚直に世の中に屈しないという意思」であったりもします。文学などもそういうところから生まれてくることが多いのだろうねと話しました。

そしてまた、どんな立場であれ「強く意思を持っている」ことが素晴らしいんじゃないかと話す方もいました。



今回の作品



お題「夏の果」

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蝉の羽を運ぶ葬列夏の果(藤風)


そこも白髪になるんやね夏の果(のん)


思い出の無い夏との別れ方


夏の名残り無縁仏に麦酒かけ


誰しもが夏を惜しんでいるものか(江藤霧鳴)


メープルの瓶を余すや夏の果


ゆるしたら他人になるの夏の果(松竹梅)


にじみゆく列車の窓や夏の果(紙の舟)


あなたを待ちます夏の果て(ぎーむー)


逝く夏や辞書の付箋の剥がれ落ち(薬夏)




次回のお題



「残暑」もしくは「秋晴」です。


ネフネの「ポレポレ俳句部」は毎月第2土曜日、13:30〜15:30に開催しています。

部長は俳人の松本薬夏さん(https://twitter.com/you721)。


3月からオンラインで開催してきましたが、9月から感染症対策を行いつつ、ネフネ店舗で行うことにしました。参加希望の方はSNSやメールにてお声がけください。俳句初心者歓迎です!


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