「春の花(桜以外)」「春の“地理”より」 2025年3月・4月 ポレポレ俳句部
- nefne staff
- 6 日前
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毎月開催のポレポレ俳句部、3月と4月の作品をお届けします。
3月は「春の花(桜以外)」、4月は「歳時記の春の“地理”の項から」というお題で開催しました。
3月のお題
「春の花(桜以外)」
俳句で「花」といえば桜ですが、今回はあえて桜以外の花としました。季語になっている春の花、たとえば…
梅、黄梅、片栗の花、クロッカス、紅梅、金縷梅(まんさく)、ミモザ、沈丁花、黄水仙、蒲公英(たんぽぽ)、春蘭、連翹(れんぎょう)、山吹、桜草、海棠(かいどう)、満天星躑躅(どうだんつつじ)、金盞花(きんせんか)、藤、椿、薺の花(なずなのはな)、香菫(においすみれ)、雛菊、喇叭水仙(らっぱすいせん)、梓の花、アネモネ、杏の花、苺の花、遅桜、楓の花、銀蘭、芝桜、スイートピー、チューリップ、躑躅(つつじ)、花水木、フリージア、ライラック、林檎の花、木苺の花、金鳳花、さんざしの花、勿忘草…などなど
春なので、たくさんありますね。
4月のお題
「歳時記の春の“地理”の項から」
手元にある角川書店編「俳句歳時記〈第五版〉」に掲載されている「春の“地理”」の一覧です。春の山、山笑ふ、春の野、焼野、春の水、水温む、春の川、春の海、春潮、潮干潟、春田、苗代、春の土、春泥、残雪、雪間、木の根明く、雪崩、雪解、雪しろ、凍解、薄氷、氷解く、流氷
今回読まれた季語はこちら。
山笑う
【子季語】笑ふ山
【解説】草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。
氷解(こおりどけ/こほりどけ)
【子季語】氷解く/解氷/氷消ゆ
【解説】冬の間、海や湖沼、川に張っていた氷が春になって解けること。春になったことを喜ぶ感じがある一方、それまで湖沼の氷上で楽しんでいたスケートやワカサギ釣りなどができなくなるという一 抹の淋しさもある。
今回の作品
2025年3月
お題:桜以外の春の花
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たんぽぽの絮や魔王は五千歳(松竹梅)
黄梅やゴミ収集車とのリレー(森の中の田んぼ)
白梅もカメラ目線の門出の日(藤風)

2025年4月
お題:春の「地理」より
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開けられぬカーテン僕を笑ふ山(松竹梅)
山笑うテレビで教へてもらった六合(森の中の田んぼ)
氷解け川底の街のぞき見る(藤風)

ポレポレ俳句部は、毎月第2土曜日13:30〜開催しています。
どなたでもお気軽にどうぞ〜。
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