自分だけの蛍 2021年7月ポレポレ俳句部



7月10日、ポレポレ俳句部を行いました。



こちら関西もいよいよ梅雨が明け、クマゼミもジャイジャイ鳴いております。近所のサクラの木なんかはもう、朝から大音量となっています。


そういえば、私は東海地方出身なのですが、数年前の夏に実家に帰った時、クマゼミばかりになっていて驚きました。

子どもの頃はアブラゼミばっかりだったのになあ。クマゼミもいたけどけっこう珍しかったです。

どうも、クマゼミは北上しているようですね。温暖化だけでなく、いろいろな影響があるようですが。



今回の季語


…って、いやいや、今回はセミじゃなくて、「蛍」です。


闇夜に流れる光は美しく神秘的で、昔から詠まれている言葉です。



【解説】

梅雨前後の夜、光を明滅させながら集団で飛び交う昆虫。

光の点滅は集団での求愛行動で、羽化してからのホタルは水しか飲まず、短い成虫期間を終えます。日本には四十種類以上のホタルがいますが、代表的なものは大きな源氏蛍と少し小さな平家蛍です。

【子季語】

大蛍、初蛍、蛍火、朝の蛍、昼蛍、夕蛍、宵蛍、雨の蛍、蛍合戦、平家蛍、源氏蛍、姫蛍、草蛍、ほうたる

今回は、お久しぶりの方や見学の方、オンライン参加の方もいらっしゃって、多くの作品が集まりました。


「日記」としての句

今回の作品には、作者の見た風景や経験を詠んだ句もあり、また架空の光景を詠んだ句もありました。


そのことから、講師の薬夏さんが話してくださいました。


架空の情景の句でも、読み手に感動を与えることができます。その視点で詠むのも有意義なことです。ただ、技巧に陥りがちな点だけ注意が必要、と。


対して、やはり経験から詠むということは、作者にとってはとても意味があるものです。


何年も後から見返してもその情景を思い出せるし、その頃の自分の心の状態や成長なども感じることができる。

そうやって何気ない日常を綴って、日記的に手元に残しておくことは非常に意義のあることです。



そんな話を聞いて、素人俳句詠みであるからこそ、自分のためだけの句作もできるのかもしれないな、と感じました。


自分だけの景色を、自分のために、日付とともに記録していこうと思います。





今月の作品



題詠「蛍」

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連れ立ってコーナンにゆく昼螢(のん)

水無月や車椅子の子からのあいさつ(てっちゃん)


残りをる城の礎夕蛍(紙の舟)

ミンティアを噛み砕く君夕螢(松竹梅)


さびしさや命はかなき夏ホタル(スニーカー)

昼の蛍は蜚蠊に似ていた(霧鳴)※蜚蠊:ごきぶり


あえかなる蛍火の如く光らまし(藤風)※蛍火:けいか

初螢電源落とすブルーライト(ぶらんばる)


雨の日や川辺に残す螢とあなた(団地)


ほうたるや橋を渡りて目を閉ぢて(薬夏)





8月のお題


次回のお題

「祭」(傍題可)です。


※「祭」は夏の季語ですが、「盆踊」だと秋になっちゃうので注意です。


次回の俳句部は8月21日(土)です。

お盆にかぶるので、8月のみ第3土曜日に行います。




ネフネの「ポレポレ俳句部」は毎月第2土曜日、13:30~15:30に開催しています。(現在は感染症対策のため30分短縮しています)

講師は俳人の松本薬夏さん(→Twitter

開催場所:NEFNE(大阪府寝屋川市八坂町13-11)

状況によりオンラインを併用しています。

参加希望のかたはメール(info@nefne.website)またはSNSでご連絡いただけると嬉しいです。

俳句初心者歓迎です!